【ロシア映画のロケ地を訪ねて】階段と劇場の街 オデッサ(11月21日~23日)

筆者撮影筆者撮影

いよいよ、ウクライナに来たわけですが、皆さんはウクライナについてどのような印象をお持ちでしょうか。私のウクライナに対するイメージは「みずみずしさ」と「はかなさ」の同居、です。このイメージは「現代ウクライナ短編集」にある「トンボ」という作品からヒントを得ました。

中年男性と若い女性の短い恋物語ですが、とても透明感のある作品です。しかし、最後は残酷なほど儚く切ない。他の国の作品ではなかなか見られないと思います。話が脱線しました。港湾都市、オデッサを紹介しましょう。

① オデッサの最大の目玉「階段」

筆者撮影

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映画ファンならオデッサと言えば「階段」をイメージするでしょう。そうです、映画史の傑作「戦艦ポチョムキン」の最も有名なシーン、人々が殺され乳母車が転がるあの6分間はオデッサの階段で撮られたものです。そもそも、戦艦ポチョムキンの話は実話なのです。

1905年、ポチョムキン号に乗船していた船員が反乱を決行。直接的な理由は昼食に出されたボルシチの肉が腐っていたこと。そう言えば、1981年のコソボ暴動も食堂の飯がマズいことから始まったのです。飯の不味さは歴史を変えるのですね。結果的に蜂起は失敗に終わるのですが、これらの蜂起がロシア革命へと継っていくのです。

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さて、オデッサの階段ですが少し変わった階段なのです。上から見るとものすごく長い階段に見えるのです。「これを今から登るのか」という感じです。しかし、上から見下ろすとものすごく短く感じるのです。どうも、階段自体が人間に錯覚を与えるデザインとなっているのです。実際に階段を上り下りすると、短く感じます。

この階段を世界で最も有名な階段にした映画監督、セルゲイ・エイゼンシュテインは偉大だと思います。

② 港湾都市にある繁華街

学部時代はオデッサとヤールタがごちゃごちゃになっていました。ですので、勝手なイメージでオデッサもヤールタやクロアチアのスプリットのように観光港なのだろうと思っていました。しかし、私のイメージは間違っており、オデッサは完全な貿易港です。

多くの埠頭とクレーンがあり、貨物駅が併設されています。一昔前の神戸港に雰囲気が似ています。そのため、港の周辺には繁華街はありません。その代わり、オデッサの階段を上りきった先に繁華街があります。これが思ったよりも賑やか。様々なレストランやお店で賑わいます。

不思議なのがウクライナ料理店が少ないこと。イタリア料理店の「ような」店が多いことです。閉店になったままの店も目立ちました。やはり景気が悪いからでしょうか。

③ オデッサで初めてのバレエ鑑賞

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オデッサにも有名な劇場があります。それがウクライナ国立オデッサ歌劇場です。外から見てもかなり目立ちます。正しく街のランドマークです。せっかくなので、バレエ「ドン・キホーテ」を見ることに。何と当日券は一列目しかなかったので、それを買うことに。それでも日本円750円、格安です。

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19時開演、何とかギリギリ間に合いました。一列目でしたので、バレリーナの体つきがよく分かりました。女性でもものすごい筋肉が足についてます。これには驚きました。

内容自体はとてもシンプルです。「ドン・キホーテ」ですが、肝心の「ドン・キホーテ」は脇役です。詳しくは解説文をご覧下さい。セリフがないので話の筋がつかめるか心配でしたが杞憂でした。本当に男性と女性の踊りが華やかで魅了されてしまいました。今までバレエには関心がありませんでしたが、ハマりそうな予感です。もちろん私はしませんが。

オデッサの位置


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