ビール好きにはたまらない! チェコ・プルゼニュを訪ねる 

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突然ですが、1人あたりのビール消費量が世界一の国をご存知ですか? 答えはチェコ共和国です。今回はそんなチェコを代表するビール会社、プルゼニュスキー・プラズドロイ(ピルスナー・ウルケル)の工場を紹介します。

プルゼニュへのアクセス 

プルゼニュ方面行きの車内

プルゼニュ方面行きの車内

最初にプルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所があるプルゼニュへのアクセスを確認します。プルゼニュはチェコ西部に位置します。

鉄道ですと、プラハからプルゼニュまで約1時間30分です。プルゼニュ方面行きの列車は1時間に1本程度ですので、気軽にアクセスできます。

プラハ発ミュンヘン行きはプルゼニュ(Plzeň)に止まります

プラハ発ミュンヘン行きはプルゼニュ(Plzeň)に止まります

プルゼニュの強みはドイツのミュンヘンやニュルンベルクからも簡単にアクセスできることです。鉄道ですと、ミュンヘンからプルゼニュまでは約4時間、ニュルンベルクからはシュヴァンドルフ乗り換えで約3時間です。

プラハまでの道のりでプルゼニュに立ち寄るのもいいでしょう。なお、所要時間は駅からです、ご注意ください。

チェコ人とビールとの関わり 

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先ほども書いたとおり、チェコは国民1人当たりのビール消費量が世界一の国です。キリンビールが発表している2015年のレポートによると、年間、チェコ人は日本人の3.4倍の量のビールを消費しています。

この数字だけを見ても、いかにチェコ人がビール好きな国民かよくわかるでしょう。

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チェコとビールとの関わりは長く、ビールが初めて文献に出てくるのは10世紀のことです。12世紀の文献を見ると、ブルワリーのことが書かれています。

現在でも、チェコではビール製造が盛んで、どのレストラン、バーを訪ねてもチェコビールが用意されています。なお、チェコ、プルゼニュとビールの歴史を知りたい方はビール醸造博物館に行くことをおすすめします。

2年前にビール醸造博物館に行きましたが、そのときのレポートはこちらです(とても簡単なレポートですが)。

プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所の広大な敷地と立派な門 

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プルゼニュを本拠地とするピルスナー・ウルケル社はチェコのみならず、世界を代表するビールメーカーです。

創業は1842年、それ以降、高品質なビールを作り続けています。プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所では1日約200万本のビールを作っています。

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プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所では、ツアーに参加する形でビールの製造過程を見学できます。最初に、醸造所にある立派な門を紹介します。

中央部に「1842-1892」と書いてあるとおり、創業50周年を記念して建てられました。ピルスナー・ウルケルのシンボル的存在です。

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敷地内はとにかく広大です。迷子にならないように、ガイドに従って行動しましょう。ツアーの参加人数は日によりますが、この時は40人前後でした。

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バスに乗り、敷地内を移動。バスを降りると目の前にレトロな塔が見えました。これは汲み上げた水を貯める貯水塔です。1907年に建てられました。

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建物に入ると、近代的なラインが目に飛び込んできました。ここでは1時間に10万本以上の瓶ビールを生産します。

この時は少しお休みの状態でした。2年前に訪れた時は、大量の正常な瓶と割れている瓶を高速で仕分けていました。

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ここからはピルスナー・ウルケルのビール作りが学べるコーナーになっています。これはビールの原材料、モルトです。口にしましたが、とても苦かったです。

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ビール造りで重要なのが水です。ピルスナー・ウルケルは地下100mから水を汲み上げています。なお、一般的にヨーロッパの水は硬水ですが、プルゼニュの水は軟水です。

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こちらは旧工場のブルワリーです。このような装置がズラッと並んでいます。「旧」といってもあまり古臭さは感じません。

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こちらは新工場のブルワリーです。この大きなタンクは糖化槽です。麦芽と湯を一緒に入れ、温度を調整してもろみを作ります。

温めているせいか、ブルワリー内は少し暑いです。なお、ピルスナー・ウルケルのポイントは熱伝導率の高い銅製のタンクを使っていることです。

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この銀色のタンクはろ過槽です。ここでカスを除去してきれいなビールに仕上げていきます。

ビールが苦手な方でもゴクゴク飲める 

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私たちは広大な地下室へとやってきました。5月にも関わらずヒンヤリとしています。このイラストは醸造所の地図です。とても広大なため、ガイドは上部のスポットを「シベリア」と言っていました。

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この樽にビールを入れるわけです。ところで、樽には小さなドアがあります。これは樽を掃除する人向けに作られたドアです。このドアから入って樽を掃除するわけです。

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いよいよ、できたてのビールを試飲します。とても飲みやすく、言葉では表現できないおいしさが口いっぱいに広がります。

私はビールは苦手ですが、ゴクゴクと飲めました。この味は文字に起こせないので、ぜひ、プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所まで来て味わってください。

ツアーの参加は計画的に

プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所はツアーでしか見学できません。英語ツアーは以下のとおりです。そのため、計画的に訪れることをおすすめします。

英語ツアー 

月曜日~金曜日:13:00、14:45、16:30

土曜日、日曜日:10:45、13:00、14:45、16:30

お問い合わせはこちらからお願いします。

プルゼニュの位置

ホームページ

プルゼニュスキー・プラズドロイ醸造所

ビール醸造博物館 

※なお、この旅行はチェコ共和国政府観光局主催のプレスツアーです。チェコ共和国政府観光局からは宿泊費、移動費、食費等のご支援を頂きました。

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