【モルドバ・沿ドニエストル共和国】ここはソ連か平壌か(11月20日)

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ある意味、モルドバ観光のメッカ、沿ドニエストル共和国の首都、ティラスポリに行きました。ロシア人が多く住む沿ドニエストル共和国は1990年、「モルドバ化」を進めるモルドバに反発する形で独立を宣言。モルドバとの戦争を経て、事実上の国家を作り上げました。「事実上」と書いたのは、ほとんどの国が「沿ドニエストル共和国」を「国」として認めてないからです。さらに、この国の国旗は未だにソビエト時代のものを使っています。そんなネタ盛りだくさんの沿ドニエストル共和国に行きました。

① 沿ドニエストル共和国への行き方と注意点

ティラスポリ駅

沿ドニエストル共和国の首都、ティラスポリへはキシナウからミニバスで行くことができます。ミニバスは中央市場近くの中央バスターミナルから発車。12番線近くにある小さな切符売場で切符を購入してください。12番線はバスターミナルの裏手にあります。本数は基本的に毎時3本。所要時間は90分から120分です。

行きは36.5レイでしたが、帰りは71.5レイでした。なぜ、これだけ値段が異なるのか謎です。なお、ティラスポリのバスターミナルではドニエストル・ルーブルとモルドバ・レイが使えます。

注意点が何点かあります。①ドニエストル側で入国審査があります。行き先を聞かれるだけなので落ち着いて答えてください。その際、紙がパスポートに挟まれます。紙には制限時間が記載されているので、この時間内に出国しましょう(と言っても制限時間は約10時間あるので大丈夫です)。この紙は帰りの時に回収されるので紛失厳禁です。

②ティラスポリにはインフォメーションセンターや地図が一切ありません。なので、グーグルマップなどで事前に用意しましょう。

③ ドニエストルでは沿ドニエストル・ルーブルという独自通貨が流通しています。これは両替所で両替できます。もちろん、ドルやユーロからの両替も可能です。この通貨はドニエストル以外ではただの紙切れになるので注意しましょう。なお、一部の施設ではモルドバ・レイでの支払いも可能です。カードは使用できません。

② ここはソ連か平壌か

紋章

ドニエストル共和国に入ると、鎌とハンマーの旗とエンブレムが目に飛び込んできます。そして、多くの政治スローガンがあります。「25年、共和国と日々と共に」と言った具合に。ただ、あまりスローガンのセンスは感じられません。12時に無事、ティラスポリバスターミナルに到着。ここから「レーニン通り」を歩いて中心地に向かいます。

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レーニン通りを歩くと、大通りにでます。また、この道がとても広いのですが、広さの割に車が少なくあまり活気を感じることができません。人と言語を変えたら平壌みたいです。それでも、キシナウと比較すると道は整備されており、小ざっぱりした商店が多いことに気がつきます。

そして、目玉の一つ、同じく未承認国家であるアブハジアと南オセチアの大使館を発見。個人的にアブハジアの旗は好きなのでポイントが高いです。ただ、大使館はこの2つだけなので、虚しい気分にもなります。

筆者撮影

筆者撮影

次の目玉は戦車とモニュメント。1992年の戦争に関するモニュメントです。ドニエストルは独立を阻止するモルドバ本国と戦争状態になりました。その際、ロシアが応援に駆けつけ、現在の形になったのです。戦争を嘆き悲しみというよりは「俺たち、これだけ頑張った」みたいな感じです。ロシアの第二次世界大戦の戦勝記念碑に少し雰囲気が似ています。

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そして、巨大なレーニン像。これだけ、堂々としたレーニンが見られるのもここだけかもしれません。レーニンの真向かいに歴史博物館があります。歴史博物館に入ると、まず国旗と紋章が目に入りました。「まるでソ連みたいですね」と言うと、「これは現在のです」と一蹴されました。そして、「ロシアと共に」というスローガンを発見。いかにこの国がロシアに頼っているのか、よく分かります。

第二次世界大戦のコーナーに行くと、ロシアと同じく「これだけ犠牲を払って勝ちました」という展示方法。昨日、キシナウで見たグラーグとは大違いです。

筆者撮影

筆者撮影

最後に博物館のスタッフに聞いてみました。「ここの人々はドニエストルがロシアの共和国になりたいと聞いたことがあります。本当ですか」と。すると、彼女は「もちろん。ここはエカチェリーナ2世以来ロシアなのです。モルドバではありません。ロシアなのです」と力強く答えれくれました。

ロシアと共に

ロシアと共に

今後、この国はどうなるのでしょうか。興味が尽きません。

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ティラスポリの位置


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