『世界「奇景」探索百科』はとにかくマニアックでディープな本

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みなさん、こんにちは。今回は2018年1月に出版された『世界「奇景」探索百科』のレビューを書きたいと思います。まず「ディープなところに行きたい!」という方にとっては必読書です。それだけは言っておきます。それでは、さっそく見ていきましょう。

スポットの選定がすごい 

©Steve Cadman

©Steve Cadman

まず『世界「奇景」探索百科』の筆者を確認しましょう。筆者は3人、ジョシュア・フォア、ディラン・スラス、エラ・モートンです。このうち、ジョシュア・フォアが今回の企画のリーダーです。彼はアメリカのジャーナリストです。

『世界「奇景」探索百科』は2シリーズ制になっています。ひとつは「ヨーロッパ・アジア・アフリカ編」です。

もうひとつは「南北アメリカ・オセアニア編」です。興味のある地域に基づいて購入されたらいいと思います。私は「ヨーロッパ・アジア・アフリカ編」を購入しました。

まず、奇景スポットの選定がすごいです。イギリスのマンセル要塞のように有名なスポットもありますが、多くは知られていないところばかり。

たとえばイギリスの「犬が自殺する橋」やタイの「ビール瓶でできた寺」など、「見てみたい」と思ってしまうスポットばかりです。

日本からは12スポットが選定されています。その中で私が注目したのは上野動物園で行われる「猛獣脱出対策訓練」です。説明によると、スタッフが動物の着ぐるみを着て、真剣な眼差しで訓練するとか。ものすごく気になります。

このような類の本は朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)を飛ばしていることが多いのですが、北朝鮮からも4スポットが選ばれています。まずはマニアックなスポット選定に注目してください。

 

 説明が充実している

『世界「奇景」探索百科』の最大の特徴は説明が充実していることです。まとめサイトのように通り一遍ではありません。そのスポットの概説はもちろん、背景や歴史がわかりやすく書かれています。

また、ところどころにコラムのような形で補足説明があるのもポイントです。たとえば、オーストリアの「クーゲルムーゲル共和国」の次のページには見開き2ページを使って、その他のミクロネーションを紹介しています。

「その他のミクロネーション」にはかの有名なシーランド公国の記載もあります。この本を読むとマニアック度が増すこと、間違いありません。

それぞれのスポットには北緯と東経が記載されているので、グーグルアースで簡単に見つけられます。もちろん、現地に行った際にも重宝するでしょう。

 

写真や図が美しい 

 ©NARUMI

©NARUMI

どれだけ、文章が美しくても写真がなければ奇景スポットをイメージすることは難しいでしょう。『世界「奇景」探索百科』では全スポットではありませんが、美しい写真がたくさんあります。ぜひ、美しい写真を見て、空想の旅に出かけてみましょう。

また、文章にしにくい箇所や深く掘り下げたいところでは図解形式になっています。また、この図が本当にカラフルでわかりやすい! 

まるで教科書のようにサクサク読み進められます。『世界「奇景」探索百科」は旅行ビギナーな方にとってもオススメできる本です。

 

『世界「奇景」探索百科』は誰におすすめか 

 ©LassenNPS

©LassenNPS

『世界「奇景」探索百科』のオススメポイントをつらつらと書いてきました。結局のところ「有名観光地は飽きた」という旅人が一番、この本を楽しめるでしょう。次に芸術家の方。奇妙な形、ユニークな考えを見ると、何かアイディアが浮かぶことでしょう。

反対に向かないのは常識人の方。観光では有名スポットやショッピングしか行かない! という方はこの本を購入する必要はありません。

マニアックな本のせいか、あまり書店では並んでいないようです。アマゾンなどの通信販売で購入することをおすすめします。

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