みなさん、こんにちは。ルーマニアを旅すると必ず利用する交通機関が鉄道です。しかし、ルーマニアの鉄道は「使いにくい」というのも現実です。そこで、今回はルーマニアの鉄道を利用する際の注意点を書きたいと思います。
① ルーマニア国鉄のダイヤは使いづらい
ズバリ、ルーマニア国鉄のダイヤは使いづらいです。まずは説明の前にダイヤを見ましょう。ルーマニア西部の街、ティミショアラから首都、ブカレスト行きのダイヤです。ダイヤは2017年のものです。
ティミショアラ→ブカレスト
5:22→14:42、13:52→23:02、19:05→5:13、22:40→8:26(距離は533キロ)
いかがでしょうか。東京~大阪間のJR線が約550キロです。東京~大阪間は在来線でも5回乗り継ぎの9時間! いかにルーマニア国鉄が鈍足かよくわかるでしょう。
また、うまいことに8:00、9:00発のブカレスト行きの列車がありません。本数のわりに使いにくい。これがルーマニア国鉄のダイヤの特徴です。
② 駅から旧市街までがやたらと離れている
これは何回か書いていますが、ルーマニアでは駅と旧市街までがやたらと離れています。一般的に大都市ではない限り、駅から中央駅までは歩けます。しかし、ルーマニアでは距離が離れているので、バスや路面電車を乗らないといけません。
ルーマニアの路面電車は運転手から切符を購入することはできません。キオスクで購入する形になりますが、深夜は閉まっています。ルーマニアでは深夜着の列車は乗らないようにしましょう。
③ 車両が古い
ルーマニア国鉄の車両の大半はドイツのお古を使っています。そのせいか、やたらとホコリぽいです。列車は「古い」だけで「不潔」ではありません。
しかし、ホコリの多い車内とムッとした空気は少しツライときがあります。ホコリに弱い方はアメを用意するといいでしょう。
追記:私が乗車したのは2015年です。近年は急ピッチで新車を投入しているようですね。
④ ルーマニアの優等列車は全車指定席
ルーマニアの優等列車は全車指定席です。そのため、レールパスを持っていても、座席を予約しなければなりません。
しかし、ルーマニアにある多くの駅窓口は閉まっているのも現実。長い列を並んで切符をゲットする必要があります。時間には余裕を持って行動しましょう。
⑤ なぜ鉄道を利用するのか
これだけ「?」がつくルーマニアの鉄道。それでは、なぜルーマニアでは鉄道を利用したほうがいいのでしょうか。
実はルーマニアや隣国のモルドバでは行き先によってバスが出発するターミナルが異なります。つまり、同じ都市に複数個のバスターミナルがあるのです。
それぞれのバスターミナルは離れており、地元の方もきちんと把握していません。その点、鉄道の駅は基本的に都市にひとつですから、まだわかりやすいのです。ルーマニア国鉄もEUからの支援を得て近代化を進めている模様です。もう少し我慢しましょう。
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