みなさん、こんにちは。「ベラルーシビザ免除」というニュースが出ましたが、注意が必要です。記事を読めばわかると思いますが、ビザが免除されるのはほんのひと握り。多くの旅行者はベラルーシビザを取得することになるでしょう。それでは、ベラルーシのビザ事情をチェックします。
ベラルーシビザが免除される条件
旧ソ連諸国を旅していると「無条件でベラルーシビザがなくなった」と思っている方を見かけます。それは大いなる間違いです。十分にご注意ください。なお、2018日7月28日からビザなしで30日まで滞在できます。
ベラルーシビザが免除されるには以下の条件が必要です。
・パスポートを持っている
・海外旅行保険証を持っている(ミンスク空港で購入可)
・入国カードを持っている(飛行機で配られる)
・1日滞在数あたり49ベラルーシ・ルーブル(約2,500円)程度のお金を持っている
・ミンスク国立空港内の税関で国境を越えること
・ロシア以外の国から入ること
注意すべきは以下の2点です。陸路の場合は滞在日数に限らず、何らかのビザが必要です。
ビザがない場合は出発した国に強制送還されます(知人がビザなしでポーランドからベラルーシに入ろうとしたら、ポーランドに強制送還されました)。
そして、ロシア以外の国から入るようにしましょう。こうして見ると、ベラルーシビザ免除の条件は厳しいのではないでしょうか。
ベラルーシ観光ビザ取得に必要な書類
ベラルーシのビザを取得するにはどのような書類を用意すればいいのでしょうか。必要な書類は以下の通り。ただし、以下の書類は10日以内の滞在の場合です。
・ビザの申請書(ベラルーシ共和国大使館からダウンロード可)
・写真(45mm×35mm)
・パスポート
・宿泊予約確認書(宿泊施設の責任者の署名が入ったもの)
・海外旅行保険の証書の写し
なお、11日以上の滞在になると、宿泊予約確認書の代わりにバウチャーが必要になります。バウチャーはベラルーシの旅行会社、旅行代理店が発行します。
まだ、宿が発行する宿泊予約確認書の方が楽といえるでしょう。宿泊予約確認書、バウチャーは宿からEメールで来ます。ただし、発行には時間がかかる場合があります。1週間程度は見ておきましょう。
これらの書類を持って、在日ベラルーシ大使館に行きます。なお、ベラルーシの場合は郵送可です。ロシアの郵送不可という鬼対応とは異なります。「郵送可」というのが常識だと思いますが。なお、郵送の場合は返信用封筒と切手を忘れずに。
ベラルーシ通過ビザを取得する方法
ベラルーシは通過するだけでも、ビザが必要です。通過ビザはベラルーシに入国してから2日間滞在できます。ただし、48時間滞在できるわけではありません。
例えば、4月23日にベラルーシに入国した場合は4月25日0:00までに出国しなければなりません。
通過ビザに必要な書類は以下の通りです。
・ビザの申請書(ベラルーシ共和国大使館からダウンロード可)
・写真(45mm×35mm)
・パスポート
・航空券、電車・バスの切符の写し
・ベラルーシ出国後に宿泊する宿の予約確認書(宿泊施設の責任者の署名が入ったもの)
・ロシアビザ(ロシアに行く場合)
発行までにどの程度、かかるのか
ビザでもうひとつ気になるのが、申請から発行までの期間です。以下をご覧ください。
標準:5日(申請受領日の翌日から数える)
特急:48時間以内(別途、料金が必要)
ただし、日数がかかる場合も考えられます。安全策として2週間は見ておいたほうがいいでしょう。
ロシアからベラルーシ陸路インは考えもの
昔は外国人観光客でも、ロシア~ベラルーシ間はよく使われていました。しかし、ロシア・ベラルーシ間の国境管理はかなり微妙の状態にあります。
外国人観光客が何らかのトラブルに巻き込まれることも考えられます。陸路でベラルーシに入る際はポーランド、ウクライナ、リトアニア、ラトビアからのルートをおすすめします。この4国からはミンスク行きの直通列車が運行されています。
ベラルーシ共和国のビザ情報は在日ベラルーシ大使館のホームページをご覧ください。ちなみに、ベラルーシ大使館の方はやさしいのでご安心を。最寄駅はJR山手線の五反田駅です。
ベラルーシの料理に関する記事はこちら
ベラルーシに関するレポはこちら
2018年10月24日:変更