※料理は門外なため、記事のクオリティーは求めないでください。悪しからずご了承願います。
5月のドイツ、ウクライナ、ベラルーシ、ハンガリー旅行において、個人的においしく感じられたのがベラルーシだ。
私はロシアや旧共産圏を旅行してきたが、その中でもベラルーシ料理はクオリティーが高いように感じる。今回は備忘録として、ベラルーシ料理を書き留めたいと思う。
とにかくジャガイモが多いベラルーシ料理
ベラルーシ料理の大きな特徴はジャガイモを使った料理が多いことだ。実はベラルーシは世界1位のジャガイモ消費国である。その量、国民一人あたりの年間ジャガイモ消費量は約180キログラムという。
当然のことながら、ジャガイモを使った料理がとても多い。その中で最も代表的な料理がジャガイモのパンケーキ「ドラニキ」だ。
ドラニキはベラルーシに行けば、どこでも食べられるように感じる。実際、ポーランドの国境に近いブレスト駅のプラットホームではドラニキを持ったおばさんがひたすら「ドラニキ、ドラニキ」と言い、商売に精を出していた。
私はミンスク市内のレストランでドラニキを食べた。メニューを見ると、ドラニキを単体で食べるというよりは目玉焼きとの組み合わせが多いように感じる。ドラニキと目玉焼きという組み合わせが何ともベラルーシ、らしい。
ドラニキは外はカリッとしており、口に入れるとモチッとした独特の食感だ。お好み焼きに似ているが、お好み焼きほど柔らかくはない。優しいジャガイモの美味しさが口一杯に広がる。目玉焼きとの相性は抜群! ご飯と組み合わせてもおいしいだろう。
ドラニキの歴史を簡単に書くと、ドイツからユダヤ人を介して伝わった料理、とのこと。ポーランドでも食べられる、とされているが、「そんな料理あったかな」というくらいの印象しか残っていない。
ユダヤ人を介した、という点もベラルーシらしいポイント。ベラルーシにはユダヤ人がたくさん住んでいたので、自然に伝わったのだろう。
肉料理の添え物としてもジャガイモが登場する。主役から脇役まで、何でもこなすのがベラルーシのジャガイモだ。
リトアニア、ポーランド文化を思わせるピンクボルシチ
ボルシチはウクライナを代表する料理であり、旧ソ連諸国を中心に広く食べられている。ところで、ポーランドやリトアニアではピンク色のボルシチが食べられる。見た目も鮮やか、とても冷たく夏には持って来いの料理だ。
ピンクボルシチ(私が勝手に名付けた)もロシアやウクライナでは見かけたことがない。しかしベラルーシではレストランのメニューには必ずと言っていいほど、ピンクボルシチがある。「ピンクボルシチ」はロシア語では「ハロードニク」という。
ベラルーシではロシア語が通じるので、店員さんに「ハロードニク パジャールスタ」といえば、ピンクボルシチにありつける。ぜひ、リトアニアやポーランドのピンクボルシチと食べ比べてほしい。
ベラルーシワイン「Alta Vinia」
ミンスクにあるレストランのメニューを見ると、ワインのほとんどは外国産であることがわかる。その中で、数少ないベラルーシワインがスパークリングワイン「Alta Vinia」だ。
「Alta Vinia」はミンスクで生産されていることから、生粋のベラルーシワインのようだ。西欧とは違い洗練された味ではないが、ベラルーシらしい素朴な味にまとまっている。
私はベラルーシにあるいろいろなレストランを訪れたが、「Alta Vinia」を置いているところは少なかった。
もしこのワインを味わいたければ、ミンスクバスターミナル横にあるショッピングセンターに入居しているレストラン「Vasiliki」を訪れてほしい。