ヴィリニュスの観光は旧市街のそぞろ歩きから

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みなさん、こんにちは。今回はヴィリニュス旧市街を紹介します。ヴィリニュスはリトアニアの首都であると同時に、世界文化遺産に登録されています。そんなヴィリニュス旧市街をザックリではありますが、解説していきます。

 

ヴィリニュス旧市街観光のスタートは「夜明けの門」

OLYMPUS DIGITAL CAMERA ヴィリニュス鉄道駅、ヴィリニュスバスターミナルから旧市街に入ろうとすると、必ず「夜明けの門」からスタートすることになるはず。 「夜明けの門」は9つあった城門のうち、唯一現存しているものです。

 

注目すべきは門の上にあるリトアニアの紋章。ソ連占領時代はリトアニアの紋章が見られたのは「夜明けの門」のみだったとか。 そういう意味では、とても存在感のある門です。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「夜明けの門」の裏側はカトリックの教会になっています。私も入ってみましたが、正面には大きなイコンがありました。 雰囲気はとても厳粛。写真が撮れるような雰囲気ではありませんでした。

 

リトアニアはバルト3国で唯一、カトリックがメインの国です。 「夜明けの門」をじっくり見ると「リトアニアらしさ」を感じられます。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「夜明けの門」を背にして、右側にあるのがロシア正教会「聖霊教会」です。リトアニアはロシア統治の時代が長かったので、ロシア正教会もよく見かけます。

 

私もロシア正教会はたくさん見かけていますが、これだけかわいらしくスタイリッシュなものは初めてかも。「リトアニアらしさ」がよく出ている教会です。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 「聖霊教会」の真向かいにあるのがウクライナ・カトリックの教会「聖三位一体教会」です。「ウクライナ・カトリック」と聞かれてもピンと来ないでしょう。

 

ウクライナ・カトリックは文字通り、ウクライナで誕生したカトリックの一派です。 儀礼は東方正教ですが、信仰対象はローマ・カトリックになります。ウクライナもリトアニアもカトリック圏と東方正教圏に挟まれた地域。

 

2つの宗教の狭間だからこそ、このような宗派が生まれたのでしょう。なおロシア・ソ連時代は「ウクライナ・カトリック」は否定されていました。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 旧市庁舎の近くにある教会が聖カジミエル教会。一見すると正教の教会に見えますが、元はカトリックの教会。

 

歴史的な経緯をたどるとプロテスタント、東方正教の教会にも使われ、さらにソ連時代は「無神論博物館」にも使われました。 ところでこのあたりは車がよく通るので、写真撮影には少し苦戦します。

多くの観光客が撮影を楽しんでいる教会はベルナルディン教会かもしれません。この教会は15世紀に、カトリックのフランシスコ会が創設しました。

写真で見ればわかるとおり、見事なゴシック建築になっています。ロシアではこの類の教会はお目にかかりませんね。

劇の練習に使われていた王宮

OLYMPUS DIGITAL CAMERA ヴィリニュスには立派なお城「王宮」があります。「ゲディミナス城」は平地にあるため、とてもアクセスしやすい城です。「夜明けの門」から旧市街を通って、徒歩20分ほどで着きます。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 現在の王宮は2002年以降に再建されたものです。ここには代々のリトアニアのトップ、リトアニア大公がいました。 リトアニアはエストニアやラトビアとは異なり、長年にわたって独立を保っていました。

 

一時期はポーランドと組んで「大国」だった時代もありますが、17世紀にロシアに攻められ、ゲディミナス城は破壊されました。まさしくリトアニアの歴史をそのまま象徴した建物といっても過言ではありません。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 先ほども書いたとおり、王宮は再建されたもの。ただし基礎部分は残っており、一般公開されています。このように見ると、かなり大きな城であったことがわかります。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA これが現役当時の城。現在はまだ一部しか再建されていません。平城のように見え、山城のように感じるのは私だけでしょうか。なお館内は英語表記もあるのでご安心を。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA 一番上では劇の練習をやっていました。残念ながらリトアニア語だったので内容はわかりません。それでも一生懸命練習していました。

 

リトアニアに限らず、バルト3国の若者は歴史や伝統文化に興味を持っている方が多いように感じました。苦難の歴史があるから、自国の歴史に誇りを持てるのでしょうか。

 

ヴィリニュス市内を一望できる、ゲディミナス城 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA リトアニア旧市街を一望するなら、ゲディミナス城まで行きましょう。ちょうど王宮の裏側にあります。 ゲディミナス城となっていますが、現在は「塔」しか残っていません。

 

そのため「ゲディミナス塔」と表記するほうが正確かもしれませんね。 ゲディミナス塔までは急坂を登ることになります。歩く時間は10分ほど。少し大変かもしれませんが、頑張って歩きましょう。また風がキツいので帽子が飛ばされないように。 OLYMPUS DIGITAL CAMERA これがゲディミナス城からの眺め。見えるのはもちろんヴィリニュス旧市街です。このように見ると、ヴィリニュス旧市街はラトビアのリーガと異なり、ドイツの雰囲気は感じられません。

 

細長い背の高い建築物が少ないことに気づくと思います。バルト3国はそれぞれ異なる、このフレーズを実感できるスポットではないでしょうか。

 

散歩に最適なヴィリニャ川 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA おそらくガイドブックではほとんど紹介されていないと思います。リトアニア旧市街を散歩するなら、ヴィリニャ川沿いに歩くのがおすすめ。

 

ヴィリニャ川はゲディミナス塔から見て、左側にあります。 特にこれといった見どころはないのですが、観光客も少なくのんびりムードが漂います。

 

ベンチも数多く設置されているので、一服するのに最適。 「地元の憩いの場」という感じですね。ヴィリニュス旧市街めぐりは教会が中心となります。ぜひ、ご自身のペースでゆっくりと散策を楽しんでください。

リトアニア・ヴィリニュスで英語は通じるの? 

最後にリトアニア、ヴィリニュスで英語が通じるか、この点を確認したいと思います。基本的に若年層は英語が通じます。わかりやすい英語を話すので、特に問題はありません。

中高年から高齢者にかけては英語は通じない、と考えたほうがいいでしょう。その代わり、ロシア語が通じます。

ただし、リトアニア人の中には歴史的経緯からロシア語を嫌う方もいます。露骨にロシア語を嫌う素振りを見せたら、英語に切り替えるといいでしょう。

反対に若年層の中にはロシア語がまったくわからない、という方がいます。リトアニアは他のバルト3国と比べてもロシア人が少ないので、ロシア語を話す機会が少ないのでしょう。

もちろん、リトアニア語を少しでも話したら大喜び。みなさんもリトアニア語にチャレンジしてはいかが。

ヴィリニュスの地図

2019年2月13日:追加

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