1月24日(水)、東京にある在日チェコ大使館でイベントがありました。今回はイベントの内容をいくつかピックアップしながらレポートします。いろんな方がレポートを書いているので、記事を読み比べるのもおもしろいでしょう。
① 堅調な成長が続くチェコ経済
私は友人と18時からのプレゼンテーションに参加しました。最初は政府観光局からチェコスロバキア独立100周年に関する説明がありました。ただ、こちらは前回のセミナーと重なる部分が多いので割愛します。
私が注目したのはチェコインベストからの経済情報でした。スタッフによると「チェコ経済はヨーロッパにおいて堅調に成長している」とのこと。実際、2017年(予測)のGDP成長率は4.1%になっていました。
チェコに限らずポーランドでも堅実な成長が見られます。経済的にもヨーロッパにおいて、中欧諸国のプレゼンスが高まりそうですね。
チェコ経済がこれから力を入れる分野として、ロボティクス、ICT(サイバーセキュリティー、ネットワークモニタリング)、航空宇宙分野が挙げられていました。
チェコがこれから先進工業国になるにはイノベーションが肝になるでしょう。チェコ発の新技術、どのようなものが生まれるか、ワクワクしますね。
個人的には「チェコはドイツの単なる組立工場ではないよ」というオーラが伝わってきました。「組立工場」ではなく、チェコ発の新技術をどんどん生み出していく、そんな気概を感じました。
とは言っても、チェコの主力産業は自動車です。チェコに進出している企業の半分近くが自動車関連でした。
チェコに進出している日本の製造業の会社数はとても多いとか(ヨーロッパ国別4位)。優秀な労働者と交通の便がいいのがポイントでしょう。
中国もブルノを中心にどんどん進出しています。「一帯一路」計画において、中国もチェコを重要視するでしょう。
その中で日本はどのようにチェコと付き合うのか・・・。そんな堅苦しい話は別として、ヨーロッパでビジネスをするなら、チェコもおすすめですよ、という感じですね。
② 「チェコ親善アンバサダー2018」の認証式
ところで、なぜ私は平日にチェコ大使館に出向いたのでしょうか。それは「チェコ親善アンバサダー2018」の認証式に参加するためでした。
まず トマーシュ・ドゥプ駐日特命全権大使からの挨拶がありました。チェコの大使に会うのは今回がはじめて。とても親しみやすそうなフレンドリーな雰囲気が印象に残りました。
その後、大使から「認定証」をもらい、内閣発足で見られるような形で記念撮影。とてもいい気分でした。否応なしに「チェコのことを宣伝しよう」という気になりますね。
もちろん、大使とのツーショット写真も。本当に親しみが持てる方で、いろいろと話してみたいなあ、という気になりました。
今までベラルーシ、セルビア、モルドバの大使に会いましたが、本当に三種三洋。同じヨーロッパでも、ここまで違うか! という感じですね。
③ チェコ料理のオンパレード
パーティーですから、もちろん出てくるのはチェコ料理。関西ですとチェコ料理が食べられる機会は滅多にないので、写真そっちのけで食べてしまいました。
やっぱり、王道のスヴィチコヴァーがおいしかったですね。スヴィチコヴァーはいろんなお店で食べましたが、やはり店ごとに味が異なるような気がします。改めてスヴィチコヴァーが持つ奥深さを実感しました。
個人的に驚いたのはカツレツ(シュニッツェル)。どうしても「カツレツ」と聞くと「ウィーン」を連想してしまいます。
ですが、オーストリア・ハンガリー帝国に属していた国では、たいていカツレツが食べられます。これから、カツレツが食べられる地域を「カツレツ文化圏」と表現してもいいかもしれません。
「チェコ」と聞くとビールを連想するでしょうが、ここではワインを紹介します。この赤ワインはオーストリア国境近くにある町、ミクロフで生産されたもの。ミクロフでは13世紀からワインづくりが盛んに行われていました。
なお、中欧諸国に関するワインの解説本によると、南モラビア地方は土がいいとか。チェコワインもなかなかのものですよ。
④ 関西・神戸からの発信
どうしても、規模の小さい国の情報やイベントは東京に集中するもの。せっかく「チェコ親善アンバサダー2018」の称号を頂いたのですから、関西・神戸からいろいろ発信したいと思います。
また、「チェコ好き」とつながるのもおもしろいでしょうね。