ベルリンから日帰りで行けるサンスーシ宮殿に行ってみた

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今回はドイツを代表する世界遺産、サンスーシ宮殿と中国風宮殿を紹介します。どちらも、ドイツの首都、ベルリンから日帰りで見学できます。それでは、さっそく見ていきましょう。

質実剛健な印象を受けるサンスーシ宮殿 

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サンスーシ宮殿はドイツのポツダムにあります。ベルリン中央駅からドイツ鉄道に乗り、60分~90分ほどでサンスーシ宮殿に着きます。最寄りの路面電車の停留所から歩き、公園に入ります。しばらく歩くと、大きな噴水が見えてきました。

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「噴水が見えた」と思い、右を振り向くと存在感抜群の大きな宮殿が目の前に。これこそが、ドイツが誇る世界遺産のひとつ、サンスーシ宮殿です。

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サンスーシ宮殿は真ん中がドーム状になっています。サンスーシ宮殿は18世紀、プロイセン王国のフリードリヒ2世の「夏の離宮」として建てられましたが、事実上の居城として使われることに。フリードリヒ2世は春から秋まで、このサンスーシ宮殿にいました。

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こちらは宮殿の裏側です。ガイドブックを見ると「豪華な宮殿」となっていますが、なんとなく質素に感じるのは私だけでしょうか。

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さっそく、サンスーシ宮殿に入ってみましょう。最初に登場するのはギリシャ宮殿のような部屋です。こちらは至ってシンプル。また上部の装飾はギリシャ神話に基づいています。

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このままシンプルな部屋が続くのかと思いきや、たくさんの絵が飾られている廊下に入りました。この廊下にある多くの絵画は18世紀に描かれたもの。ぶどうをはじめとする植物の装飾が目立ちます。

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廊下にはピンクの椅子があります。この椅子は装飾用だとか。間違っても座らないようにしてください!

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ガラス越しなので少し見にくいですが、こちらは図書室です。宮殿の主、フリードリヒ2世は大変な読書好きでした。一方、フリードリヒ2世の父親、フリードリヒ・ヴィルヘルム1世は体育会系のため、読書好きの息子が気に入らなかったようです。

図書室はフリードリヒ2世が心落ち着ける数少ない場所。したがって、図書室にはフリードリヒ2世と従者以外は入れませんでした。

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図書室の近くにあるのが執務室兼居間です。とてもシンプルですが、これはフリードリヒ2世の死後に改装されたものです。

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執務室兼居間には高齢となったフリードリヒ2世お気に入りの椅子がありました。約400年前の椅子がこのような美しい状態で保存されていることが驚きです。

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音楽室に入りました。自然を愛したフリードリヒ2世の趣味がそのまま爆発させたような感じです。自由気ままな装飾がロココらしいですね。

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上を見上げるとクモの巣が! 実はクモの巣も装飾として採用されています。この使い方は今日のデザインにも活かせるかもしれませんね。

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ドーム状になっている宴会の間に着きました。ここも少しギリシャ風の宮殿に似ているような気がします。この写真だけを見ると、少し殺風景に見えるかもしれません。

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ですが、ご安心を! 白タイルには美しい植物の絵が描かれています。白タイルだけに「掃除大変だろうなあ」と余計なことを考えていました。

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少し飛ばして「青の客間」を紹介しましょう。サンスーシ宮殿はゲスト用の部屋がいくつか存在します。「青の客間」もそのひとつ。派手な部屋を見続けたせいか、逆にシンプルな部屋が新鮮に映ります。

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個人的にはこの青色のベッドが気に入りました。このまま家に持って帰りたいですね。

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最後の部屋、「ヴォルテールの間」です。フリードリヒ2世は「啓蒙専制君主」として知られています。

「啓蒙専制君主」は一言で表すなら「国の近代化」。具体的には、官僚制や教育の整備、奴隷(農奴)制度の廃止が例に挙げられます。ヴォルテールはフランスを代表する啓蒙思想の思想家。フリードリヒ2世はヴォルテールを尊敬し、文通をしていました。

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この「ヴォルテールの間」もフリードリヒ2世の趣味がそのまま反映されています。これでサンスーシ宮殿の主な部屋は終わりです。「あれっ、お妃さんの部屋は?」と思った、あなたは勘が鋭い。

実はフリードリヒ2世のお妃は父親が勝手に決めたので、夫婦生活はあまり良くなかったそうです。そのため、お妃さんとフリードリヒ2世は「別居状態」でした。それもそれで寂しい話ですね。

ユニークすぎる! 中国風宮殿 

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サンスーシ宮殿の周りには他にもいくつか宮殿が存在します。その中で個人的に気になった中国風宮殿を訪れました。

まずは外装を見ていきましょう。中国風宮殿は円形になっています。黄金に彩られた中国風の人物もさることながら、一番上にある傘が洒落てますね。ただし全体的なテイストはヨーロッパを感じさせます。

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笛? を吹いている中国風の人物を撮りました。こうして見ると、結構リアルにつくられていますね。しっかりと中国人を観察しているように思えます。

この中国風宮殿は18世紀中頃につくられました。18世紀にヨーロッパで流行した中国趣味がそのまま詰まったところ。私の印象ではヨーロッパ:中国=3:1といった感じでしょうか。

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細かく見ていくと興味深いところがたくさん。たとえば、この絵画はヨーロッパと中国が混ぜこぜになっています。当時の中国の装飾が見られておもしろいですね。

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ヨーロッパ風の装飾の上には中国風の壺が置かれています。このように「中国風宮殿」というよりは「和中折衷」みたいな感じで、とても興味深かったです。

私は中東欧の宮殿はわりと見ているほうだと思いますが、ここまで中国趣味が反映されている宮殿は初めてだと思います。

お問い合わせはこちらからお願いします。

サンスーシ宮殿の位置 

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