私はポーランドに何度も足を運んできましたが、トルンは初めての都市。いろいろな意味で楽しみでした。もちろん、友人との再会も。
① 友人とトルン散策
この日は、昨年ポーランド南部の街、ヴロツワフのホステルで同室となった友人と一緒にトルンを歩きました。トルン周辺に住んでいるので頼もしい限りです。
さて、トルンはヴィスワ川沿いにある工業都市で、近郊には日本の工場もあります。旧市街は1997年、世界遺産に登録されました。第二次世界大戦でも戦火から離れていたため、破壊を免れました。
ご多分に漏れず、トルンの旧市街は小規模ながら、多くの教会があります。15世紀に完成した聖ヨハネ大聖堂は代表的な教会です。
さて、ポーランドの若者はカトリックをどう思っているのでしょうか。友人が言うには「神父は政治的な発言が多く脅してくる。子供の時に嫌になって教会には行ってない。
統計では国民の95%がカトリックと出てるけど、絶対にウソ」とのこと。これは本当に深刻な事態だと思います。案外、ヨーロッパカトリックの再生のヒントはアジアの取り組みにあるのではないでしょうか。そんなことをふと考えました。
② 「ジンジャーブレッド」作りに挑戦
さて、トルン名物「ジンジャーブレッド」作りに挑戦です。ジンジャーブレッドは言うなればソフトクッキーに近いです。味はとても濃厚。糖分が必要な時にぴったりです。
ジンジャーブレッド博物館でツアー形式で行われます。私たちが参加したツアーは30名くらいでした。
案内人は中世の装束を身にまとい、おもしろおかしく解説してくれます。正確なレシピは忘れましたが、砂糖やみょうがなどを混ぜてこねてまんじゅうみたいな形を作ります。
そして、まんじゅうに小麦粉をかけて型に手で押し込みます。オーブンに入れたら「一応」完成。「一応」と書いたのはオーブンから出てきたものはまるでせんべい。
冷却期間が必要なのです。ちなみに、トルンの人は12月のクリスマスのために10月からジンジャーブレッドを作ります。根気のいる作業ですね。
③ トルンでプラネタリウム
トルンで忘れてはならないのがコペルニクス。地動説を唱えた人でおなじみですが、実はコペルニクスはポーランド人でトルン出身です。もちろん、トルンの住民はコペルニクスを誇りにしています。銅像もきちんと建っています。
さて、私たちもコペルニクスに敬意を払うべく、コペルニクスの名を冠したプラネタリウムを見ることに。
小規模なプラネタリウムですが、設備はきっちりと整っています。正直、あまりにも快適すぎて前半は寝てしまいました。後半はきちんと起きていましたが。
様々な貴重な体験ができた1日となりました。なお、ジンジャーブレッドのツアーとプラネタリウムは前日に予約することをオススメします。日曜日だったせいか、当日券は売り切れでした。
(9月13日)