DB博物館はドイツ本国だけでなく東ドイツの鉄道も学べるところ

国王が乗ったお召し列車
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ドイツのニュルンベルクで1泊しましたが、その目的は何といってもDB博物館を見学すること。なかなか充実した博物館でした。私はドイツはドイツ民主共和国(東ドイツ)のことしか分からないので、東ドイツの展示を中心に書きます。

ドイツの鉄道の歴史は19世紀から

筆者撮影

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ドイツの鉄道史は19世紀から始まります。最初はもちろん蒸気機関車。最高時速は45km/hだったそうです。おそらく、実際の運行では30km/hぐらいだったのでしょう。

その後、ドイツは鉄道網を積極的に広げていきます。それは多くの地図でも紹介されていました。独仏戦争でドイツが勝利したのも鉄道のおかげですから。

筆者撮影

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19世紀後半から20世紀初頭になると化物のような大型の蒸気機関車が登場します。これだけ大型だとトンネル等では煤煙がひどかったでしょうね。

みなさん、どうしていたのでしょうか。ちなみに、最初の頃から座席のクラス分けはされていました。3等、2等、1等の順に。1等客車は今とさほど変わりませんね。

もう一つのドイツ国鉄(DR)

ドイツ国鉄と言えばDRですが、第二次世界大戦後はもう一つのドイツ国鉄が存在しました。それが、東ドイツの国鉄(DR)です。この博物館では第二次世界大戦後をDBとDRに分けて展示されています。そのため、DRの資料も思いのほか充実しています。

筆者撮影

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注目したのが1952年から量産が再開された近郊型二階建て客車です。当時の紹介ビデオでは2階建てなので、従来よりも客車の数が少なく済みますよ。快適ですよというようなことが紹介されていました。

残念ながら、この客車は存在しませんが、この技術はヨーロッパでよく見かける2階建て近郊型電車に引き継がれているのでしょう。

次に東ドイツが誇った高速列車「VT18 16系」です。この列車は新幹線と同じ1964年に登場しました。形からして「東側だなあ」と思ってしまいます。

どこか田舎臭くて愛嬌があるのです。それにしても、なぜディーゼルなのでしょうか。電車で開発すればもっとスピードが出たかもしれません。この車両には一度乗ってみたかったですね。すいません、これはビデオのみでしたので写真は撮れませんでした。

筆者撮影

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DB博物館には思いのほか、東ドイツ関連の展示が多かったです。多くのドイツ人も興味津々な眼差しで西ドイツの展示ではなく東ドイツの展示をじっくりと見つめていました。

筆者撮影

筆者撮影

他に貴重な展示としては統一直後に走った東西間直通の特急列車のサボがありました。DR自体は1994年まで存在したので、DB、DR共通の社紋が入ったサボが開発されたのです。これはとても興味深かったです。

DB博物館は年代別に展示され、ドイツ国鉄の歴史のみならず、ドイツの近現代の歴史も学べます。ぜひ、皆様もお越し下さい。

(10月9日)

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