共産趣味者がDDR博物館を現地視察してみた

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今回は共産趣味者である私がドイツ・ベルリンにあるDDR(ドイツ民主共和国)博物館を現地視察しました。さっそく、共産趣味者の視点でお伝えします。

トラバントが迎えてくれるDDR博物館 

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DDR博物館は東ベルリン側、シュプレール川沿いにあります。DDR博物館の外には大きく「DDR」と書かれているので、すぐにわかるでしょう。さっそく、館内に入り現地視察します。

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館内に入り、最初の目玉は東ドイツの主力車、トラバント! 現在の私たちから見ると、レトロでかわいらしいですね。

この車は「走るボール紙」といわれ、木綿を混合したプラスチック素材でつくられました。今の素材ですと、FRPに近いのでしょうか。

とにもかくにも、錆びにくいというメリットはありましたが、穴が空きやすいという致命的な欠陥も。

私はマニュアルの免許がないので挑戦しませんでしたが、トラバントのシュミレーションをすることができます。

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自動車だけでなく、他の交通機関の紹介もあります。こちらは東ドイツ国営の航空会社、インターフルークの展示コーナーです。共産主義国家らしく機体の基調が赤色ですね。

また、就航先もモスクワをはじめとする東側諸国に偏っていることがわかります。

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かわいらしい子供向けの交通マナーの本もありました。ちなみに、信号機に映っている小人は「アンペルマン」と呼ばれ、今でもベルリンの信号機で働いています。

ベルリンには「アンペルマン」を使ったグッズも販売されていますよ。

かわいらしいデザインがたまらない! 東ドイツデザイン 

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次に東ドイツのデザインを見ていきましょう。解説によると、東ドイツではデザインは重視されなかった、とのこと。

しかし、今見るとかわいく思えるのはなぜでしょうか。こちらはお酒やタバコ、日用品コーナーです。

シンプルで牧歌的なデザインですね。ひとつ気になったのが「BINO」と書かれた瓶。ロシア語で「BINO」はワインを指しますが、何か関係があるのでしょうか。

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こちらは東ドイツ製の時計やテープレコーダーです。デザインというよりも機能重視という感じですね。頑丈な印象を受けます。

ところで、東ドイツ経済は需要供給を無視した計画経済でした。したがって、このような製品を入手するのは本当に大変! 計画経済は人々を満足させることはできませんでした。

DDR博物館で東ドイツの指導部に触れてみる

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ここで少し、東ドイツの政治を見ていきます。東ドイツではドイツ社会主義統一党が国を指導する立場にありました。つまり、ドイツ社会主義統一党のトップが自動的に東ドイツのトップでもあったのです。

1970年代から1989年まで東ドイツのトップだったのがホーネッカー国家評議会議長です。ヘッドホンをつけると甲高いホーネッカーの演説と盛大な拍手が聞こえてきますよ。

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ここでひとつ興味深い事実を紹介しましょう。ご存知のとおり、第二次世界大戦後、ドイツは東ドイツと西ドイツに分かれていました。

西ドイツは「ドイツ統一」にこだわっていましたが、東ドイツは1970年代あたりから「ドイツ統一」にこだわらなくなりました。

それどころか、ドイツ東部の独自性を強調し、「西ドイツとは別物!」という意識を人々に植え付けたのです。

また、東ドイツでは「ドイツ」という文字が姿を消し、「DDR(ドイツ民主共和国)」という文字があちらこちらで見られました。

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東ドイツの政治を語る上で避けられないのがベルリンの壁ですね。DDR博物館にはベルリンの壁の模型があります。壁の模型を東ベルリン側から撮ってみました。

実は壁と壁の間は砂地になっており、障害物、地雷、番犬がいました。こうして見ると、絶対に西ベルリンへの逃亡は許さない! という姿勢がひしひしと伝わってきますね。

東ドイツにタイムスリップできる展示コーナー 

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少しスリルのあるエレベーターに乗って、東ドイツの一般住宅にお邪魔してみましょう。こちらは、東ドイツが建設した団地にある典型的なテレビ部屋です。

シンプルなデザインですが、殺風景ではないのがポイント。何となく落ち着けるのは私だけでしょうか。

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子供部屋を訪れました。こちらはおなじみの二段ベッド。現在販売されている二段ベッドと比べると、柵が貧弱なような気がします。寝ている間にベッドから落ちることはないでしょうか。

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このネクタイのようなネカチーフは東ドイツに限らず、どの社会主義国でも見られたものです。巻き方が記載されていましたが、少し難しく感じました。

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東ドイツ時代のキッチンも再現されていました。解説には「食洗機がなかったですよ」と書いてありましたが、日本の団地にあるキッチンと変わらないように思えます。

今のドイツ人が日本の団地にあるキッチンを見ると、東ドイツを連想するのでしょうか。

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このようにDDR博物館では東ドイツという国を楽しく、濃く学習することができます。ぜひ、かつてあった「もうひとつのドイツ」を見に来てくださいね。

DDR博物館:https://www.ddr-museum.de/en

お問い合わせはこちらからお願いします。

DDR博物館の地図


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