「切符・カードで遊ぶ1」の続編です。今回は、セルビア、ボスニア・ヘルツェゴビナ、ルーマニア、ウクライナを取り上げます。
① ベオカード 便利そうで不便なカード ブスプルス
ベオグラードの公共交通機関の主役はバスとトロリーバス。もちろん、乗るには切符が必要です。ところが、この「切符」がなかなかのクセ者。運転手から直接、購入できますが、150DIN(約180円)かかる上に、お釣りが出ないという致命的な欠陥があります。そこで、旅行者を救ってくれるのが、この「ブスプルス」。一見、スマートで便利そうなカードです。ところが、これもなかなかのクセ者なのです。
まず、ブスプラスを売っているキオスクを探すのに時間がかかります。私は3件目でようやく購入できました。さて、カードを購入(250ディナール)して、店を離れようとすると「チャージが必要」と言われました。そうなのです、カードを入手しただけでは使えません。別途、チャージが必要なのです。参考までに、1日分(280ディナール)、3日券(720ディーナール)、5日券(1100ディナール)となります。今回はプラスチックタイプを購入しましたが、紙タイプのバスプラスもあります。そして、紙タイプとプラスチックタイプでもシステムが異なります。何せ複雑なのです。
なお、乗車したらすぐにカードを読み取り機にタッチしましょう。
他の旅行記を見ると「ブスプルスは便利」と書いてありましたが、私は仕組みを理解するので精一杯。個人的には何かスッキリしないカードでした。
② ボスニア・ヘルツェゴビナ バス会社の名前がドーンと
この切符はボスニア・ヘルツェゴビナのモスタルからクロアチアのドブロブニクまでのバスの切符です。肝心の行き先は小さく書かれており、バスの会社名がデカデカと書かれていました。切符を手にとった瞬間、「ここまでバス会社をアピールしなくてもいいのに」と思ってしまいました。なお、旧ユーゴ諸国のバスは別途、荷物預け料がかかります。ご注意を
③ ルーマニア 珍しい縦型の切符
次はルーマニア国鉄の切符。一般的に、鉄道の切符は横型が多いですが、ルーマニア国鉄は縦型の切符なのです。個人的には、縦型の方が、ポケットから出しやすいのでいいと思いますが。ただ、横型に慣れているせいか、安っぽく見えますね。まあ、乗ることができれば、どちらでもいいのですが。
④ ウクライナ 可愛らしい地下鉄のコイン ジェトン
旧ソビエト連邦加盟国に来たなあ、と実感させられるのがこのジェトン。地下鉄の切符です。1ジェトン3グリブナ(15円)。このジェトンを購入するために、窓口の前で1列に並びます。この可愛らしいジェトンを購入するために、みんなイライラしながら並びます。少し滑稽に見えるのは私だけでしょうか。